漆のヘラ竿と石鯛竿展
下記期間にて、「漆のヘラ竿と石鯛竿展」を開催致しました。
皆様、遠方よりご来場くださり、誠にありがとうございました。
期間
平成27年1月5日(月)~2月15日(日)
10時~17時(定休日:毎週水曜日)
場所
やくの木と漆の館
〒629-1322 京都府福知山市夜久野町平野2199
電話
0773-38-9226
展示内容
![]() |
1月5日から展示会を開催しています。 |
![]() |
入り口に入れば左手に佐竹さんの著書{竹の妙」が並べられ2,500円で販売しています。 また塚瀬さんのホームページの表紙が印刷され、また名刺が置かれています。 |
![]() |
正面に石鯛竿が並べられています。 右から4本は佐竹さんの石鯛竿です。彼は竿敏の技法を受け継ぐアマチュア竿師の先端を走る人です。その左2本が海坊主氏の石鯛竿で一番左が私の師匠の布袋のフライロッドです。 師匠の宣伝です品川和竿 二代目浜川 布袋のフライロッド大石 稔 品川和竿の名が示すように大石稔は品川区の伝統工芸士です。しかしながら江戸和竿を名乗らない彼には、この世界で最も多くの弟子を抱える“師匠”なのです。彼の作るフライロッドはカーボン竿には見られない 日本の自然の中に柔らかくと溶け込む“やさしさ”と 素材の布袋竹が持つ“凛々しさ”を併せ持つ、一言 で云えば{カッコイイ}竿です。 |
![]() |
正面の真ん中の台の上には塚瀬さんのヘラ竿が5本展示されています。塚瀬さんのホームページです。 http://www.geocities.jp/toshio_tsukase/debuoyazi2p.htm 塚瀬さんはヘラ竿、佐竹さんは石鯛竿のアマチュアの世界ではそれぞれトップを走っている人の一人です。 竿つくりで最も重要なのは素材だと思います。2人とも何十年も日本各地を自らの足で駆け回り、良質の材料をストック指定流転です。 |
![]() |
またこの台の上には針はずし器も展示されています。 |
![]() |
中央左手は海坊主さんの世界です。 ここは必ず写真をクリックして下さい。 魚拓かっこいいでしょう。 和歌山の立体魚拓の中尾さんに 作っていただきました。 http://www.eonet.ne.jp/~hangyo/kuboritu2603.html |
![]() |
剥製は愛知県の飛魚丸さんに作っていただきました。 http://www.tobiuomaru.net/まあ剥製に目が移るのは仕方ないのですが ケヤキの板を磨いて拭き漆を施し、海をイメージして波を描き 土台の舵に2本のステンレス棒を埋め込み、剥製台をを支えてウいる「展示台」にも注目して下さい。 |
![]() |
思い出を呼び起こすための石鯛竿 【五つ爪の龍】 蒔絵 平岡 明子 イシダイ竿の中には、総巻きと呼ばれ竿全体を絹糸で巻いたものがあります。その竿に大物(たいていは外道と呼ばれる10kgクラスの魚です)が喰らい付いた時、竿は限界を超える程曲がります。そのとき“ピッシ”と音がしたときか弱い心臓は停止状態になります。たまには竿が折れてしまいますが、大部分は漆で固めた糸と糸が離れた時に生じる音です。つまり漆にヒビが入ります。大切なこの蒔絵を壊したくありません。 蒔絵は当館の平岡先生にお願いして製作していただきました。慣れない曲面に漆を施すことに大層苦労されたと聞いています。この竿は磯には持っていかず、書斎に飾りつけ、ワイングラスを片手に、潮の香りを、太陽のまぶしさを、竿の曲がりを、友達の姿を……….思い出す道具なのです。 |
![]() |
奥の正面スペースには塚瀬さんの竿が並んでいます。 |
![]() |
角度を変えて。なんとなくシャープですね。 |
![]() |
右手はには師匠のフライロッド2本や私の船竿などの磯竿が展示されています。 |